永井博氏、アカデミー会員への公開書簡 8年間の歩みを振り返り、グローバル化とデジタル化の新たな10年を展望

未来投資マスターアカデミー創設者の永井博氏は先日、アカデミー公式プラットフォーム上で会員に向けた公開書簡を発表し、設立から8年間の歩みを体系的に振り返るとともに、今後10年間のグローバル化およびデジタル化に向けた戦略計画を公表した。永井博氏、アカデミー会員への公開書簡 8年間の歩みを振り返り、グローバル化とデジタル化の新たな10年を展望

この長文の書簡は日本の投資コミュニティ内で大きな反響を呼び、アカデミー発展の節目となる重要なメッセージとして注目を集めている。

8年間の歩みと理念の継承

書簡の中で永井氏は、3,500人を超える会員の長年にわたる支援に深い感謝の意を示し、2017年の創設当初を振り返った。

「当時、日本の投資環境は構造的な転換期を迎えており、一般投資家にとって体系的かつ実践的な教育が何よりも必要とされていました。」

この8年間で、アカデミーは東京の小規模セミナーから出発し、株式・不動産・外国為替・デリバティブなどを包括する総合的な教育体系へと発展した。

中でも革新的な「教育モデルポートフォリオ」は、年間平均50%を超えるリターンを達成し、業界研究のベンチマークとして高く評価されている。

永井氏はアカデミーの中核的な強みについて、次のように述べている。

「私たちは常に『ローカルな実践+グローバルな視野』の融合を重視しています。

日本のコーポレートガバナンス改革から円相場の変動、J-REITの評価モデル、クロスボーダー・ヘッジ戦略に至るまで、すべての講座は実際の市場課題から生まれています。」

2024年に導入された資産配分ダッシュボードは、すでに1万人以上の投資家に活用され、個人投資家の分析ハードルを大きく下げたと報じられている。

次の10年へ ― デジタル戦略とAIの融合

未来を見据えた章では、永井氏がアカデミーのデジタル戦略を詳述している。

AI投資リサーチ・プラットフォームを全面的にアップグレードし、生成AI技術を統合することで、3つの主要なブレークスルーを実現するという。

  1. 多言語リサーチレポートのリアルタイム翻訳

英語・日本語の財務レポートを自動要約し、リスク警告を生成。

  1. パーソナライズされた戦略バックテスト

会員が過去データを基にクロスボーダーポートフォリオのパフォーマンスを検証可能に。

  1. 業界連携による自動分析

半導体・新エネルギーなどのグローバルサプライチェーン動向をAIが自動追跡。

「AIは人間の思考を置き換えるものではなく、私たちの認知の限界を広げるツールです。」

永井氏は、現在社内テスト中のAI財務レポート分析モデルにも言及。

このツールにより、学生が精密機器メーカーのサプライチェーン調整の兆候を3か月前に察知できたという。

グローバル化への展開

アカデミーは今後、シンガポール経営大学や台湾金融学院などと連携し、

「アジア太平洋投資資格プログラム」を共同で立ち上げる予定だ。

初期講座では、

  • 東南アジアのデジタル経済における投資機会
  • ドルサイクルとアジア太平洋地域の通貨連携
  • カーボンニュートラルの観点からみた越境炭素資産配分

といったテーマを扱う。

永井氏は書簡の中でこう述べている。

「日本の投資家の強みは、緻密な分析とリスク管理にあります。

しかし今後10年は、グローバル資産の連動性を理解することが不可欠です。

ニュー台湾ドルの為替動向と日本の半導体装置メーカーの関係を把握することが、単なる銘柄選択より重要になるかもしれません。」

会員の声と今後の展望

この書簡は会員の強い共感を呼んでいる。

6年間活動に携わってきたある会員は次のように語る。

「永井氏のすごいところは、常に市場の一歩先を読んでいることです。

2018年はコーポレートガバナンス、2022年は為替ヘッジ、

そして今はグローバルデジタル化へ――。

この絶え間ない進化こそ、私たちが永井氏を信頼し続ける理由です。」

アカデミーは10月に戦略アップグレード説明会を開催し、

新たな10カ年計画の詳細を発表する予定だ。

書簡の締めくくりで永井氏は次のように語っている。

「投資とは“時間を旅すること”です。

最高の投資とは、常に自分自身への投資である。

共に次の黄金の10年を築いていきましょう。」